事業内容
銅合金インゴットの製造・販売
船舶用スクリュー材料の供給で、
国内トップシェアを確保しているのも高い技術力の証
銅合金インゴット製造事業は、世界各国や日本全国から集荷した銅リサイクル原材料及び銅合金リサイクル原材料を配合、熔解し、得意先各社のニーズ、用途に合わせた形状・重量の製品を生産・販売しています。
この銅合金インゴットは船舶用スクリューをはじめ水栓金具、バルブ類、各種産業用機械部品などの材料として、幅広い産業ニーズに応えています。
例えば「飛鳥」や「クリスタルハーモニー」などの豪華客船や、世界の海を航海する船舶のプロペラ(スクリュー)の材料のほとんどに、黒谷の製造する「アルミ青銅」が使われており、そのシェアは世界で最大級を誇っています。
みなさんが普段、手にするもの、目にするものを製造しているのではありませんが、身近なモノの一部に当社の技術が活かされているのです。
高度な分析技術と整った研究体制が、さまざまなご要望に対応できるよう、
さらなる品質向上と効率化に努めています。
年々増え続けるお客様の多種多様なご要望に応えながら、高品質な製品を適正な価格で安定的に供給する、それが私たちの最も重要な課題です。
そのために不可欠なのが、高度な技術とたゆまぬ研究開発であり、それを支える優れた分析技術です。
当社では、品質に関する国際標準化機構の国際規格ISO9001に基づく緻密な分析を徹底するとともに、高度な自社規格を独自に設定し、顧客満足に重点を置いた高品質を追求しています。
また先端の分析装置や設備、品質管理体制を導入。
生産効率の向上とさらなる高品質化に積極的に取り組んでいます。
中心となる品種
アルミニウム青銅インゴット
(販売品名:CACIn703など)
アルミニウム青銅とは、銅に、アルミニウム、鉄、ニッケル、マンガンを加えた合金で、強度に優れ腐食にも強いほか、大型鋳物に適するため、船のスクリューなどに用いられます。
「青銅」という言葉は、本来は銅と錫の合金という意味ですが、ここでの「青銅」という名称は銅合金一般の代名詞という意味で使われています。
青銅インゴット
(販売品名:CACIn406など)
青銅とは銅と錫との合金のことで、用途に応じてさらに亜鉛・鉛などを加えたものです。
青銅は一般的に銅やその他の非鉄金属に比べて耐圧性・耐食性に優れ、加工もしやすいため、止水栓などの住宅用や産業用バルブなどに幅広く使われています。
鉛フリー青銅インゴット
(販売品名:CACIn902など)
鉛フリー青銅インゴットは、青銅インゴットと機械的な性質が同程度で、さらに鉛の浸出量がほとんど無いものです。
主な用途としては、給水装置器具や水道施設器具などに使われています。
黄銅(真鍮)インゴット
(販売品名:CACIn203など)
黄銅とは銅と亜鉛との合金のことで、真鍮(しんちゅう)とも呼ばれます。亜鉛が35-40%のものが一般的ですが、用途によってその含有率は変わり、快削性を高めるために鉛を添加したりもします。
適度な強度と展延性・加工性を持つ扱いやすい合金として幅広い産業用途で使用されており、さらに黄金色の美しい光沢を放つことから装飾品や美術工芸品などにも広く使われています。