当社は、銅を中心とした非鉄金属関連ビジネスとして、インゴットの製造・販売と金属リサイクル原材料の加工・販売を2本柱として事業展開を図っております。このほか、美術工芸品に関する製造 販売も行っております。
当社の事業における大きな特徴は、インゴットと金属リサイクル原材料を同時に取り扱っていることにより、雑多な非鉄金属を一括買いすることが可能であることです。通常、インゴット製造のみ を行っている場合であれば、その製造に必要な金属リサイクル原材料のみを仕入れることになりま すが、当社の場合、あらゆる金属リサイクル原材料を取り扱うことが可能であります。

1インゴット

インゴットについては、国内外から集荷した銅リサイクル原材料及び銅合金リサイクル原材料を配合、溶解し、得意先各社のニーズ、用途に合わせた形状・重量の製品約50品種を生産しております。
仕入れた金属リサイクル原材料は、製品ごとの要求規格に合致する成分割合になるよう製造し、国内外の販売先（造船メーカー、住宅設備メーカー等）に販売しておりますが、製造を行う上で、それぞれの元素の地金同士を組成する場合であれば、製造技術上大きな困難はありません。一方、合金化されたリサイクル原材料を用いてこれら複数の金属元素の組成を行うことは技術的要素が必要となります。当社は、各金属リサイクル原材料の分析ができる技術と環境を有しており、国内外の規格や取引先が指定する独自の規格に適合するインゴットを製造しております。

2金属リサイクル原材料

金属リサイクル原材料は、国内外の仕入先（金属リサイクル原材料回収業者、メーカー等）から仕入れた約150品 種の非鉄金属リサイクル原材料について選別・プレス等を行い、国内外の販売先（電線メーカー、銅 精錬メーカー等）に販売しているほか、自社インゴット製造のための溶解用材料として利用し ております。金属リサイクル原材料に係る処理は内製化によって行っていますが、一部外注利用も行って おります。

3その他

その他の主なものとしては、美術工芸品の製造販売並びに伸銅品等の商品仕入れ・販売です。
美術工芸品の主なものは、モニュメント、記念品、置物、仏像、ジュエリー等です。当社は 多品種生産に対応可能な体制を構築しており、このことにより、嗜好の変化の激しい市場環境 の中にあっても、絶えず事業展開を図ることが可能となっております。

材料受入から出荷までのフロー図

1. 上図のようにインゴットと金属リサイクル原材料を同時に取り扱っていることにより、入荷された金属リサイクル原材料に関しては、インゴット製造用原料として利用するほか、国内・海外販売先に出荷しております。
2. 金属リサイクル原材料の選別、プレスに関しては、ごく一部ではありますが外注利用しております。
3. 金属リサイクル原材料に関しては、選別後、プレス作業を要せず梱包するものもあります。

インゴット

金属リサイクル原材料

主要拠点

事業系統図